(中略)
さて、長々とウィーン紀行を述べてきましたが、もう一つご紹介しておきたいことがあります。それはこの「平野玲音ファンクラブ会報」の名称のことです。 創刊号に「タイトル募集」のお知らせがあったので応募したところ、光栄にも“採用”して下さることになったのです。 そこで、去る 11 月 9 日の「ファンの集い」(於広尾のレストラン「シェ・モルチェ」)にて命名の解説をさせていただきました。ここではそれを要約し、補説を付けてご紹介しましょう。
タイトルは「玲瓏」です。
「玲」は「玲音さん」の「玲」ですが、これは「玉の鳴るすずしい音」の形容で、「色がさえてあざやか」の意味もあります。「瓏」は「玉や金属が触れ合って鳴るすみきった音」、「すきとおって明らかなさま」を表します。
この二文字が一緒になった「玲瓏」は「美しい、さえた音をたてているようす」「音声が澄んでひびいているさま」、「透き通り、曇りが無いさま」、「うるわしく、照りかがやくさま」という意味になります。玲音さんの奏でるチェロの音色と音楽に結びつけてイメージを膨らめてみていただきたいと思います。
「瓏」の中の「龍」は玲音さんの外見的なイメージとかけ離れているかもしれません。しかし、「龍」には「奥の深さ」や「秘めた情熱」を私は感じます。玲音さんの奏でるチェロに通ずるとは思いませんか。
玲音さんがウィーンという音楽的環境にやわらかく根を張り、十分に養分を摂取して、さらなる力を蓄え、また発揮して行かれますよう静かに見守って参りたいと思います。 |