◆ファンクラブご入会のお願い
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<ファンクラブ会報のタイトルについて>

 平野玲音ファンクラブでは、年に2 - 3回、会報を発行して行きます。そのタイトルを募集しましたところ、玲音さんの小学校の恩師でいらっしゃる菅原節生様より、「玲瓏」という素晴らしいお名前をつけて頂くことができました。菅原様直筆の「玲瓏」と、そのタイトルについての菅原先生のご説明を、会報第2号より抜粋してご紹介しましょう;

(中略) 
さて、長々とウィーン紀行を述べてきましたが、もう一つご紹介しておきたいことがあります。それはこの「平野玲音ファンクラブ会報」の名称のことです。 創刊号に「タイトル募集」のお知らせがあったので応募したところ、光栄にも“採用”して下さることになったのです。  そこで、去る 11 月 9 日の「ファンの集い」(於広尾のレストラン「シェ・モルチェ」)にて命名の解説をさせていただきました。ここではそれを要約し、補説を付けてご紹介しましょう。
  タイトルは「玲瓏」です。
「玲」は「玲音さん」の「玲」ですが、これは「玉の鳴るすずしい音」の形容で、「色がさえてあざやか」の意味もあります。「瓏」は「玉や金属が触れ合って鳴るすみきった音」、「すきとおって明らかなさま」を表します。
この二文字が一緒になった「玲瓏」は「美しい、さえた音をたてているようす」「音声が澄んでひびいているさま」、「透き通り、曇りが無いさま」、「うるわしく、照りかがやくさま」という意味になります。玲音さんの奏でるチェロの音色と音楽に結びつけてイメージを膨らめてみていただきたいと思います。
「瓏」の中の「龍」は玲音さんの外見的なイメージとかけ離れているかもしれません。しかし、「龍」には「奥の深さ」や「秘めた情熱」を私は感じます。玲音さんの奏でるチェロに通ずるとは思いませんか。
玲音さんがウィーンという音楽的環境にやわらかく根を張り、十分に養分を摂取して、さらなる力を蓄え、また発揮して行かれますよう静かに見守って参りたいと思います。  


丸の内音楽祭から

「好きこそものの上手なれ」と言うが、大半は「下手の横好き」で括られるのが世の相場である。何事も一芸に秀でることは容易なことではない。ましてプロの道に踏み込むとさらに厳しさを増す。
ところが、最近天が二物を与えたような例に遇うケースが増えたような気がする。
4月末から5月初にかけて東京・丸の内エリアで8ヶ所の会場を広範に使用した音楽祭「ラ・フォル・オ・ジャポン」が開催された。本年の統一テーマは「バッハ」。各会場で熱のこもったプロの演奏が多数の聴衆を魅了した。
偶々5月4日のOAZO広場にて、平野玲音の「無伴奏チェロ組曲大6番ニ長調」(BWV.1012)の若いながらも見事な演奏を堪能したが、彼女の経歴を見て驚いた。何と音大出ではない。
9才からチェロを始め、藤原真理他に師事。東京大学で美学芸術学を専攻。同大学院表象文化論コース修士課程修了。‘02年よりウイーン留学。(中略)
そう言えば、彼女の母(平野知種)もチェリストで、早稲田大学の理工学部を卒業の後に桐朋学園大学音楽部で学んだ経歴を持つ珍しいプロである。
これに類似する例は、バイオリニストの千住真理子も慶應大学の文学部出身で音大出ではない。幼少からその才能を発揮し、現在名器ストラトバリウス(デュランティー)を貸与されて活躍している。
プロの音楽家になるために音大で学ぶという従来のパターンから脱して、一時別の専攻で博く思考と知見を深めた後に好きな音楽の道に戻って本格的に極めるやり方である。
彼らに共通なものは、作品の解釈が深く、優れた技術に溺れない説得力ある演奏の厚みであろうか。
音大からは毎年星の数ほど演奏家のタマゴが生まれるが、孵化してプロとなる道は険しい。
百歩譲って、中・高校の音楽教師の門も狭いと耳にしている。
その中にあって、彼らと互して世に抜きんでるには、半端な努力と才能では太刀打ち出来なかろう。今回紹介した異色の経歴の音楽家は、才能もさることながら、努力を継続する精神力も余人にないものがあるのであろう。今後の一層の活躍が期待される。
(丸の内での演奏を聴かれた 伊藤 博様から寄せられた文章)
ラフォルジュルネ丸の内エリアコンサート にて (伊藤様撮影)